2025年11月06日

eスポーツ市場規模、2025年に2000億円突破の見込み 企業スポンサー投資が加速

eスポーツトーナメント会場

調査会社のグローバルeスポーツリサーチは6日、2025年の国内eスポーツ市場規模が前年比35%増の2087億円に達する見通しを発表した。企業スポンサーによる投資額が大幅に増加しており、特にBtoC企業による大会協賛やチーム運営への参画が顕著だという。市場拡大の背景には、eスポーツ観戦者層の拡大とマーケティング効果の実証がある。若年層を中心に視聴者数が急増しており、18〜34歳の男性の約40%が月1回以上eスポーツコンテンツを視聴しているとのデータも示された。また、eスポーツイベントのライブストリーミング配信が定着し、広告収入モデルも確立されつつある。主要企業では、自動車メーカーやエナジードリンクブランド、PCメーカーなどが積極的にスポンサー契約を結んでおり、2026年にはさらに市場が拡大すると予測されている。教育機関でもeスポーツ部の設立が相次いでおり、競技人口の底上げも進んでいる。業界関係者は「eスポーツはもはやニッチな趣味ではなく、メインストリームのエンターテイメントとして認知されつつある」とコメントしている。

記事提供
日本経済新聞
著者
編集委員 山田太郎
公開日
2025-11-06